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京都サンガを語る 第5回 加藤久監督

順番から言ってMF編になるところだったのですが、元監督、加藤さんについてです。

およそ3年間を監督として振り返ってみると、
入れ替え戦での勝利、J1に2年続けての残留という結果は
これまでの京都サンガの歴史から言ってとても評価される成績です。

選手起用の方針は、一対一の守備に強い選手、調子の良い選手をメインで使い、
若手もしっかり試合にだす。これはずっとブレていなかったと思います。

実際の試合での采配は、相手に合わせた戦い方をして、時にはバクチのような戦術を取り、
いくつかの勝ち試合を作っていました。(逆に言うと失敗采配も多し)
その反動として、相手に合わせて選手の配置を多かったせいか、
選手間のコンビネーションの問題が少しあったように思います。

J1の監督としてみると、上位に上がることは難しいけれど、J2に降格することも無いだろう、
特別良くも無いし、悪くもない、
というのが自分の加藤監督の評価です。

そして京都サンガの特殊性としてGM兼任ということもありました。
よく言われていた事ですが、こちらの方の仕事の向いているような感じです。
とにかく選手をよく獲得する。
秋田、森岡、柳沢、シジクレイ、勇人、水本、イジョンス、カクテヒ、新人多数・・・etc。
こちらの方の仕事ぶりは大変評価できました。

自分としてもGMとして専念して欲しい気持はありましたが、
監督としての仕事も評価できるものであったので、
辞めさせる理由は無いと思っていたのは、少し甘かったかも知れません・・・





先週、加藤監督は解任されました。
これで京都サンガGM、監督の両方を一気に失うという、
クラブとしてこれ以上無い苦境にたちました。

正直な所、京都サンガのフロント、経営陣は最も悪い選択肢を選んだと言わざるを得ない。
準備期間も無い中で、新人監督がすぐに結果を出すほどにJ1というのは甘くありません。
J1は日本のサッカーのトップリーグです。
なんとなく監督を決め、なんとなく選手を取り、なんとなく試合をする、
それで勝てるようなリーグではもはや無くなっているんです。
加藤久という、やっとクラブに芯を作れる人がやって来て、
これでまっとうなクラブになんて行くんだと期待していました。

このクラブは同じ過ちを繰り返すのか・・・・


これから約半分のリーグ戦をどんな形になるにせよ、試合を戦わなくてはいけない。
監督も選手もサポーターも。どんなに無様になろうとも、ね。
幸い、残留争いの相手との勝ち点は近い。
必死にやるしかないんだ。