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サッカーブログです。

サンガの選手を語る 2011年版 第6回 MF編その3

第6回目。どんどん行きましょう。

加藤弘堅
右のボランチ、右のサイドハーフ、アンカー、更にはセンターバックなどなど。
途中交代で試合を閉める役割で出てくる事が多かった。
どのポジションでもそれなりに、と器用さを持っていたと思います。
ですが、さらにもう一歩自分の持ち味というものを出せていなかったのかなとも思います。
バックアップメンバーという位置から出ることは有りませんでした。

ご存知の通り、弘堅は契約満了ということでサンガを去ることになりました。
高卒ルーキーとしてサンガに入団して4年目。
残念、悲しいという声が聞こえてきました。
サンガでの弘堅をもっと見ていたかったし、自分も残念な気持でした。

でも、ふと自分が彼に何を望んでいるのだろう?と考えた時に、
それは彼にとても失礼で、恥ずかしい事であると
そんな気持になりました。

チームの状況を考えると、MFとしては、中山、工藤、充孝。
アンカーとしてみると、ウヨン、秋本。
その控えが弘堅。
自分もそう思っていました。

でもそれってどうなんだろう?
残って欲しいって思ったのは控えとして・・・?
サポーターのエゴってもんですよね。
弘堅個人について考えたものじゃない。

まだ若手と言える弘堅にとっては、
他のチームに移ってサッカー選手としてチャンスを狙う、
というのも選択の一つなのかなと。

サッカー選手は厳しい競争に晒され移籍することは常です。
それはいつ訪れてもおかしく無い事。

そう思っても、やっぱり複雑です・・・。
サンガがJ1に上がった年に入団した選手で、
J1に定着する道筋を作る選手であると思って見ていたつもりだからです。




10年近くサッカーを見てきて、
サッカーのクラブ、選手というのはとても儚い存在だなって思うんです。

今このチームはとても強くて面白いサッカーをしている。
今この選手は素晴らしいプレーをしている。
でも
来年にはどうなっているのか分からない。
数ヶ月先ですらどうなっているのか分からない。

だからこそ見ている人々を魅了する素晴らしい輝きを放つ時があるのかなって。
その一瞬を逃しちゃいけないなって。

いつも応援しているチームだって、そのメンバーで試合をすることは
目の前のそれだけになることだってあるんですからね。
だから、一つの試合を今よりもずーっと見ておかないとなって思うんです。



サッカーについて色々な事を考える切っ掛けになった、忘れられない選手になりそうです。


加藤弘堅のブログ記事
http://labola.jp/koken/diary/13787119
サンガを退団するということよりも、前向きな姿勢が見えます。
素直にこれからの道を応援してあげたいです。
というより普通にリーグ戦で当たりそうな気がする(^_^;)