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サッカーブログです。

〜負けた時にも残るものは何でしょう〜 2015 J2リーグ 第10節 セレッソ大阪 VS 京都サンガ

○サッカー専用スタジアムでの試合
まずはここから触れるべきでしょう。
セレッソとの試合はいつも長居(ヤンマー)スタジアムで行われていたのですが、
今回の対戦はキンチョースタジアム。


ピッチとスタンドが近くプレーが見やすい。
そしてコンパクトなスタジアムであるがゆえにぎっしりと詰まった観客。
長居に比べると施設としては劣るのですが、それを補って余りあるほどの熱気と臨場感であります。
ピッチで繰り広げられる選手のプレーに、観客が一喜一憂する事が生み出される雰囲気は
スポーツの試合と言うよりはイベント、お祭りと言った表現の方が合っていそうです。

専用スタジアムで観戦するたびにその威力をまざまざと見せつけられて、
ホームにしているクラブが羨ましく感じて、さらに京都の亀岡スタジアムへの期待が増している今日この頃です。
作ろう専用スタジアム。絶対。


○見せつけられた力の差
試合は京都の側から見ると完敗と言っていいですね。
京都は前節の勝利と同じやり方を続けました。
FWの有田から積極的にプレスをかけて守備の開始点を決めてボールを奪う狙いです。
試合開始からしばらくはそれなり効果があり何度かカウンターを仕掛ける場面はあったのですが、
セレッソとしてはこの京都の出方は織り込み済みだったようです。
DFがボールを持った時に幅をいっぱいに使ってプレスをかわし、
前を向ければロングボールで京都のDFラインの裏を狙っていく。
単純な裏狙いの攻撃なんですけど、精度が今までの相手とはちょっと違いましたね。
丸橋、山口、扇原あたりの選手のキックにフォルラン、楠神の飛び出すタイミング。流石の精度でした。
京都の失点はPK,FK,PKですべてセットプレイだったのですが、
そうでなくてもあれだけ簡単に裏を取られ続けていると、DFラインは持ちこたえる事が出来なかったでしょう。
一方、京都の攻撃では有田の高さでポイントを作ったり、伊藤のドリブル突破であったり幾つかチャンスになりそうな所はあったのですが、
攻撃の2手目を繰り出せない辺り、連携不足というチーム力でもセレッソに劣っていたという事ですね。

ちなみに磐瀬が退場になってシーンは、ルールと判定について議論をすべき興味深い事例だったようです。
判定の流れについて検証されているブログを紹介します。
気になった方はぜひ読んでみてください。
2015明治安田生命J2リーグ第10節 京都@C大阪
意図的なセーブと意図的なプレー
決定機の阻止のサンプル(第5弾)
2015J2第10節 C大阪戦番外編:ジャッジングにまつわる話




○これからどう進めていこう
一人退場して3点差になってからもしばらく試合は続きました。
勝敗がほぼ決まった状況から選手がどういったプレーを見せるのかを見ていました。
ゴールキーパーの山田元気のプレーがぶれていなかったのが筆頭だったのですが、
ワンタッチプレーが出てスピート感のある攻撃が出たり、
守備では一人足りなくなっているので崩されはしていますが決定的な場面を防いだりと
選手の集中力が切れている様子は無かったのが良かったですね。俗にいう「気持ち見せた」ってやつです。
勝つための闘争心というんでしょうか、連敗中には無かった物が戻ってきているなと。
それでも相手のいる勝負に勝つためにはそこからが大事なんですよね。
チームとして誰が点を取るのか、そこに至るまでの道を描けているか。
チャレンジ&カバーをどうやったら機能させられるか、etc…
けが人、状態の上がらない選手が多数いる厳しい状況ですが、
いま出ている選手はこの逆境をチャンスに変えられるように頑張って欲しいですね。