夏という事で時間がいつもよりはあるので、自分がサッカーをどんな風に見ているのかを改めて考えてみました。
◆自分なりのサッカーの捉え方
自分は試合を観るときには何か特別な理由でも無い限りボールを持っているチームを見ています。これは特に変わったところでも無いと思います。
上の図はサッカーの4局面を示しています。ボールを持つチームを中心に観るという事は、オレンジの矢印をつけた「攻撃」の局面をずっと見ることになります。
自分は「攻撃」の局面をさらに細かく分割していました。ソフトウェア開発に状態遷移という手法があります。意識していなかったのですがサッカーでも同じようなやり方を自分は使っていました。
◆状態遷移の説明
状態遷移について簡単に触れときます。
この様な図を状態遷移図と呼んできます。
水色の円が「状態」、矢印に付いているのが「遷移条件」です。ある状態から別の状態に変わるために必要なのが遷移条件です。
”みず”を温めると”水蒸気”になり、”みず”を冷やすと”氷”になる。また”水蒸気”を冷やしても”氷”にはならないという事も同時に示しています。
詳しくは状態遷移図だとかオートマトンとかで検索してみてください。もしくはプログラマーになれば理解できると思いますw
◆「攻撃」局面の状態遷移図
それでは自分が頭の中に描いている状態遷移図を書いてみましょう。
赤い四角で囲っているのが4つの局面です。攻撃の局面をもう一段階こまかくして、5個の状態として分けた形にしています。 それぞれの状態を説明していきます。
・①ゴール状態
そのままの意味で得点を取った状態です。攻撃の最終目標です。ゴール状態を1としているのは、目標から逆算して状態を作っていったからです。
・②シュートを狙える状態
フリーでシュートを打てる、キーパーとの一対一、クロスに動きを合わせた、などゴールを決める一歩手前の状態です。
・③シュートチャンスを作り出せる状態
クロスをあげる、前を向いてスルーパスを狙える、など②に至るまでの一歩手前の状態です。
・④攻撃を組み立てる状態
ボランチや今どきはサイドバックになると思う。それらのポジションで前向きにボールを受けて、相手守備を崩す行動を本格的に開始しようとする状態になります。
・⑤後方から攻撃を開始する状態
ゴールキーパーやDFラインがボールを持っている状態です。攻撃を始めるというよりは攻撃のための準備をしている状態です。
かなり大雑把でふわっとしていますが、試合を見るときに自分の中でこういう基準を作っていました。分析のとっかかりとしては、これくらい抽象的なのが良いのかも。
話が長くなってしまいそうなので、いったん区切りをつけます。次回はそれぞれの状態から異なった状態へと移る、遷移条件について書いていきます。