試合情報
明治安田生命 J2リーグ 第17節
2021.6.6 14時 キックオフ
栃木SC(16位/4勝6分6敗/勝ち点18/得点18 失点20)
×
京都サンガF.C.(2位/11勝3分2敗/勝ち点36/得点26 失点10)
@カンセキスタジアムとちぎ
直近5試合の戦績
栃木SC ●△●○△
※2試合負けなし
京都サンガF.C. △○○○△
※11試合連続で無敗継続中
怪我人、出場停止情報
栃木SC 怪我:和田達也 井出敬大 高杉亮太
京都サンガFC 特に無し
※オフィシャルで発表されている選手のみ。
予想スタメン
展望
栃木は守備に焦点を当てたチームです。非常に独特なプレスを行うことからもそれが見て取れます。基本は4231の配置で構え、縦関係になったFWがCBも一人、もうひとりがボランチへのパスコースを防ぎます。そうして前への進行を止めた後、CB間のパスをスイッチとして、SHが一気に前にでます。さらにさらに相手のSBに対して、栃木のSBが出ていく事でボールを奪いにかかります。こうなるとサイドに大きなスペースを与えることになるのですが、そこはボランチが埋める、という仕組みになっています。文字にするだけできつそうなんですが、実際にそうなのだから仕方がありません。確かにプレッシングとしてはかなり体力を使う仕組みなのですが、相応の見返りもあり、縦パスを奪ってカウンター、という場面は何度も現れます。ここが栃木の一番の狙いですね。
あからさまにサイドに穴ができる、当然相手も狙ってきます。ただこうもあからさまだと、逆に相手の攻撃も単調になってしまうんですね。そういう狙いもある・・かもしれません。一番危険な中央を使われることは減りますし、CB2人の跳ね返し能力はかなり高いですから、意図的にクロスを上げさせているのかもしれません。
体力的に落ちると撤退守備に移行します。これが非常に固い。FWまで下がって作る守備ブロックは集中力も高く、選手たちは最後までがんばって足を出してきます。栃木に対しては、激しいプレスと撤退守備、この2種の守り方にどう対処するのかが鍵になるでしょう。
攻撃面をみると・・・ちょっと難ありです。そもそもあまり自分たちでボールを持つというチームでは無いです。ボールを奪うとすぐさま前方のFWに当てます。そこから攻撃をするというよりは陣地を回復するほうが目的ですね。あくまでもプレスからのショートカウンターが狙いですから。
そのアバウトなボールを収めるのは矢野貴章。身体が強く、使い方も上手いので、攻撃の起点として未だ力を発揮する選手です。ただコンディション的に厳しそうで、直近の試合では代役として有馬がスタメンで出ていますが、同じことをやるのはちょっと難しそうです。そんな訳で攻撃はアクシデントを狙う傾向は強いです。相手陣に高いボールを送ったり、ロングスローを多用する事もその現れでしょう。セットプレーも強く、要注意です。
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対する京都。前節まずい試合をしてしまった反省をなんとか生かしたいところです。相手のスタイルからボールを持つ時間が増えるのは間違いありません。そこからどれだけ有効な攻撃を繰り出せるのか。相手のプレス、撤退の2種の守備体系にそれぞれ対応する手段を用意できるのか。特に栃木のプレスは、京都のビルドアップの形にピッタリはまってしまう恐れがあります。2CB+1アンカーは前述のSHが前にでるプレスの的にしやすそうですし、高い位置をとる京都のSBへのSBのプレスもやりやすいでしょう。そうなるとIHの2人がどれだけビルドアップを助けることができるのか、そこがポイントかな。
相手がすぐにボールを手放してしまうので、プレスで高い位置で奪う、というのもあまり期待できません。京都は撤退守備を崩すのはあまり上手い方では無いので、やはり相手がプレスに出てくる所をなんとか利用したい。
予想スタメンではウタカを外してみました。1週試合を外れてから、動きが悪いのは変わっていません。それでも相手のプレッシャーになっている、と言うとそうではあるんですが、ここまで順位をあげ昇格が見えるチームになっている以上、いいプレーをしている、くらいでは物足りないのは事実です。最後に、両チームの力関係をみると勝たなければいけない相手でしょう。