試合情報
明治安田生命 J2リーグ 第20節
2021.6.26 18:30時 キックオフ
京都サンガF.C.(1位/12勝5分2敗/勝ち点41/得点30 失点13)
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ファジアーノ岡山(11位/7勝4分8敗/勝ち点25/得点18 失点16)
@サンガスタジアムBy京セラ
直近5試合の戦績
京都サンガF.C. ○△△△○
※14試合連続で無敗継続中
ファジアーノ岡山 ●○●○○
※2連勝中
怪我人、出場停止情報
ファジアーノ岡山: 田中裕介 関戸健二 齊藤和樹 ユヨンヒョン 福元友哉
京都サンガFC 特に無し
※オフィシャルで発表されている選手のみ。
前節スタメン
展望
中位に付けながら、新潟、琉球と上位チームに連勝して調子を上げている岡山。そのサッカーは基本に忠実で、お手本の様な442である。守備ではゾーンディフェンスを採用している。この場合のゾーンディフェンスとは、選手毎に守備範囲を決めて侵入してきた相手を捕まえる・・では無くて、ボールを基準にした陣形を取り、使えるスペースを消してしまう本来の意味でのそれである。2トップはもちろん守備に参加するが、積極的にボールを奪いに行くというよりもボールを誘導させる意図が強い。2人でCBからボランチのパスコースを消してサイドに追いやり、そこから全体でボールに向かった守備を行い、侵入してきたボールを奪い取る。
注目の選手はボランチの喜山。首を振り続ける事で情報を取り入れ、常にポジショニングを調整し、ボールを受けられる場所を見つけるのが上手い。そして、後方でパス回しに加わる中で、ワンタッチで縦パスを刺す。このパスが岡山の攻撃のスイッチになることが多い。相手を引きつけて鋤ができるのを見逃さない。守備でも喜山の指示により全体のバランスを調整しており、後方でゲームを組み立てるお手本になるような選手で、文字通りチームの中心だ。ただし怪我人が多いのが影響しているのか、前線でのパワー不足は否めない。上門がひとり気を吐いてはいるが、得点力にはやはり難はある。
基本の基本と言えるサッカーをしてくるだけけに、京都が対抗するにはサッカーの論理をきっちり抑えることだろう。ゾーンディフェンスに対しては、幅と深さをとって左右前後に揺さぶる事で、間のスペースを広げる作業が必要になる。その意味でSB両名の役割は大きい。また、CBへのプレスは緩めなので、一気にライン裏を狙うロングボールも必要になってくるだろう。
守備では喜山をどう抑えるか?というのが焦点ではあるが、状況に合わせてポジションを変えてくるだけに、ボールを持たせないのはちょっとむずかしい。むしろそこから出てくるボールを防ぐのがポイントになるだろうか。思わぬタイミングでボールが出てくるので、中盤の三人はいつも以上に選手間への警戒が求められる。
岡山はリードした後に541(343)への変更も手段として持っている。541はこれまでの試合でも合ったように、非常にめんどくさい事になるため。当たり前ではあるが、リードされる展開は避けたい。個人勝負では勝つ可能性が高いだけに、その場面が来るまであせらず、90分での攻略を考える必要があるだろう。