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2024年 J1 第4節 京都サンガ VS 横浜Fマリノス ~This is football ?~

ひとりごと

・両軍ともに退場者を出した試合とあって、まともにレビューするのも難しいので、オールひとりごとになります。

・トピックとしては、やはり一人少ない状況から2点差を追いついた事でしょう。滅多にないことですし、選手たちは見事なリバウンドメンタリティを見せてくれました。そうは言っても、開始早々に失点、退場はいくらなんでも厳しすぎますね。退場無ければ勝ってたかも。

・失点、退場の直接的な関わりとなったアピだけでなく、間接的に関わってしまった川崎のプレーについて、Twitter(現X)で議論されていました。不用意なバックパスと縦パスのミスについてですね。

・この試合だけでなく、これまでの3試合でも似たように精度の低い縦パスをカットされてカウンターの起点になることが続いています。柏戦では金子が縦パスをミスする場面が目立っていました。

・今年は縦パスのミスがなぜ目立っているのか?

・湘南戦のレビューでかなり厳しく書いたのですが、今年の京都は攻撃をもっと早くしようという意識が見られます。特に守備から攻撃に切り替わった時ですね。京都は攻撃の1手目として前線に当てるボールが多いのですが、今年は当てるのではなく、裏に抜け出すパスを狙う様になっています。そのため、上手くいけば一気にチャンス、失敗すれば即ボールロストといった、ハイリスク・ハイリターン志向を強めているんですね。そういったチームの方針が、川崎(と金子)にちょっと無理じゃないか?という縦パスを出させているのでしょう。

・アピはどうしたもんでしょうかね・・・。去年から計算すると、およそ1000分ぐらいの出場時間で3回目の退場となります。なんぼなんでもCBの選手がこれでは困る!となるのですが、そこまでストレスのかかるプレーを強いる仕組みになっていないのかな?という点も考慮したほうが良いのかもしれません。麻田も湘南戦でこんなコメントを残していることですし。

相手の2トップは前線に攻め残ることが多く、そこに対して数的有利を作れれば良かったんですが、2対2の同数で守る場面が多くなってしまいました。中盤やSBと共に3対2で守らなきゃいけなかったですし、たとえ2対2の状況になったとしてもチャレンジ&カバーをもっと徹底しないといけませんでした。

明治安田J1 第2節 2024年3月2日 湘南ベルマーレ 戦 マッチレポート | 京都サンガF.C.|オフィシャルサイト

 

・一人少なくて、リードされている。過去似たようなシチュエーションを思い起こしてみると、ルヴァンカップ名古屋戦がありました。

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あまり思い出したくも無いのですが、この時の試合と比べると、マリノス戦では互角に抵抗できたのはどうしてか。

・もちろん京都の選手達が、気持ちを切らさずに素晴らしいプレーをしていたというのが一番に来ます。気持ちが切れないということは、追いつけそうな手応えがあるからですね。すなわちマリノス側がまずい試合をしていたのは確かでしょう。

・マリノス、なんだか年々攻撃に掛ける人数が増えているんですね。3トップとIHで5レーンを埋めながら、さらにサイドバックが上がっていって、残ってるのは3人だけ、みたいな場面が何度もありました。確かにそれだけ人数掛けると自慢のパスワークと強度の高いランニングが生きます。ただ、それを人数不利の相手にもやって良かったのかな?という事ですね。

・加えて、マリノスはACLから中三日の選手も多かったですし、プレスは甘く、特に中央の守備強度は問題でしたね。そんなわけで、京都にとってはゴール前の守備をなんとか頑張ればカウンターでワンチャンあるかも、という気持ちを持ち続けられました。

・中央には驚異的なボール保持を見せる原大智もいましたし、豊川もめちゃくちゃ頑張っていい動きしてましたね。時折中に入ってくる両サイドバックも良いアクセントに。

・こうしてみると、京都とマリノスって似てるんですよね。相手陣に入ったときの攻撃に掛ける人数の多さ、バイプレス、とにかく高いDFライン、プレッシングが甘くなった時に受けるカウンターの怖さ。選手のキャラクターとかボールの動かし方とか、細かいところは差があるんですけど、コンセプト自体は似てるんじゃ無いでしょうか。

・なので、京都がだめなときもこういう負け方するよなあと既視感がありました。京都にとっても、こういう試合しては痛い目に会うよ、という悪い見本になったんじゃないでしょうか。

・京都はこれだけ鋭いロングカウンターが出来るんだから、1年通して続けられたら降格に怯えることは無くなるはずだし、他チームからも、本当の意味で脅威であると認識されることでしょう。

・これは毎年言ってるんですが、3月~4月まではロングカウンターを炸裂させるんですよね。それ以降はさっぱり現れない。どうしてなんでしょ。

・佐藤響が非常に良かったですね。スペースあったのもあるでしょうけど、中に入ってくるタイミングが良かったなあと。中盤がいつもの3人から2人になったので、上手いこと+1の役目を果たしていました。サイドバックでいうと、福田はずっと良くて、筋肉増えたのか、スプリントのスピードの長さも上がってますね。

・最後にマルコについて。マルコは京都には珍しいタイプの選手で、周囲の選手のためにプレーしますね。(大体の選手は自分が得するための動きする)。なので、使われるタイプの選手が生きやすくなってるかなと。前述したサイドバックですね。

・チームの中で白井のイメージが強いのか、ドリブル突破してクロスを上げるもんという振る舞いを周りの選手がしちゃうのですが、福田も佐藤もそういうタイプでないので、周りを使う意識のあるマルコとの相性が良いんですよね。周囲を使うのが異質というのも、困ったチームに思えますが、そういった選手が一人でもいると、チームの雰囲気は変わるでしょうね。