試合情報
明治安田生命 J2リーグ 第18節
2021.6.19 19時 キックオフ
ツエーゲン金沢(11位/7勝4分7敗/勝ち点25/得点20 失点19)
×
京都サンガF.C.(1位/11勝5分2敗/勝ち点36/得点26 失点10)
@石川県西部緑地公園陸上競技場
直近5試合の戦績
ツエーゲン金沢 △△●○○
※2連勝中
京都サンガF.C. ○○△△△
※13試合連続で無敗継続中
怪我人、出場停止情報
ツエーゲン金沢 特に無し
京都サンガFC 特に無し
※オフィシャルで発表されている選手のみ。
予想スタメン
展望
勝敗数と同じ様に順位もちょうど真ん中の金沢。基本の442システムを採用しているが、その運用は少し変わっている。ボールを保持するとSHは内側に入り、大外のレーンはSBが担当する。4222と 表現するば良いのだろうか、とにかく中央に人を集める形になる。FW、SH、ボランチと、列が3本つくり、相手の中盤、CBにマークを迷わせるのが狙いだ。FWは頻繁に裏を狙うことでDFラインを押し下げ、SHがボールを受けるスペースを作り出す。SHはしっかり逆足(右サイドに左利き)で配置されており、間で受けた時にゴールに向かうプレーがしやすくなる。また、中央に人が多いのを利用して、FW瀬沼にロングボールを送り、こぼれ球を拾うことでの前進も狙っている。大外はSB一人のため、頻繁に攻撃に出てこない。むしろ中央から外に出ていくFWの動きを使ってボールをコーナー付近に持っていく。
京都の守備陣形は433もしくは451からプレスを開始することが多い。金沢の攻撃陣形とのかみ合わせを考えると、内側にしぼるSHを誰がマークにつくのかというのが悩ましい。スペースを開けてでもSBをマークにつかせるのか。前へのプレスを犠牲にしてでもIHが下がるのか。それとも放置して前へのプレスを優先するのか。ここは勝負どころになるだろう
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金沢の守備を見てみると、ラインを高くFWから守備、というプレスの基本は抑えている。ただFWのプレスはボールを奪うというよりも、取りどころへの誘導を目的としている。2トップはまずCBからボランチへのパスコースを切り、中央へのパスを諦めたのを確認してからプレスを掛ける。逆サイドへの展開をさせない位置をとる。そうしてサイドに追い込み、全体を思い切って片側に寄せてボール奪取を狙う。逆サイドをあけた極端な横圧縮を掛けているのも特徴だ。
京都からみると、まず相手FWの誘導をどうかいくぐるかがポイントになる。通常の2CB+アンカーを開始点とすると、金沢の守備にはぴったりと当てはまってしまう。そこからSBに出してしまうと相手の思うつぼだ。栃木戦で行った修正のように、武田を一列下げて4213に変形するのも一つの手だろう。金沢は横に極端に圧縮するため、サイドチェンジは非常に有効になる。狭いスペースからサイドを変えられるか。ここ数試合の京都の新しい狙いでもある。バイス、武田の両名に期待したい。
もう一つ、金沢はマンマーク志向が強い。4バックでありながら落ちる動きに対して思い切ってDFは前に付いてくる。これを逆に利用し、前線と中盤が入れ替わる動きで裏を取れれば、一発でシュートチャンスまで持っていけるだろう。ウタカの落ちる動きに連動した動きを2列めの選手に期待したい。
金沢メモ
4局面
・攻撃
442からサイドハーフが中に絞る。4222。SHは逆足配置。サイドレーンはSBにおまかせ
ビルドアップは22スクエア。ボランチが一枚サイドバックの位置に下がる。
ロングボールを瀬沼にあてて、中の密集でセカンドボールを取る。
ツートップが裏狙いで引っ張って、うちに入ったSHが間受けする。
・ネガトラ
カウンタープレス。
・守備
4411。ツートップでコースを限定。縦に並んでボランチを消して。
方向を決めた後に寄せる。高い位置からプレスを掛ける。
ボールを奪うというよりは、サイドに誘導すること目的が強い。
自陣の守備ではマンマーク志向が強い。落ちる動きに対してDFラインから思い切って
飛び出していく。
・ポジトラ