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(注意)
2012年7月3日現在、京都サンガはちょっと違った事を始めているので
ここに書いている内容は参考程度でお願いします。
どこが変わっているのか探して見るのも面白いかもしれませんね(笑)
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第一回目は→こちらです。
第二回目はサンガの守備戦術においてSBが果たす役割について説明していきたいと思います。
サンガに攻撃のために人数を多く割り振って相手陣地に迫ります。
そうは言ってもボールを奪われ守備に回った時の備えとして、
ある程度の人数を残す事が約束事としてあるようです。
このような陣形を取ります。
相手のFWの人数にもよってDF3人だけの場合もありますが、
DFが3、MFが1、この形が基本です。
実はこの形は去年採用されていた3−3−3−1システムと同じ形です。
3バックの時でも福村、酒井、といったSBの選手を一人組み込んでいたことは、
将来的に4バックに移行する準備とも言える采配だったのかもしれません。
サイドに人数をかけるというサンガの特殊な戦術の中で、SBはビルドアップの起点となり、
中盤のパス回しに加わるために積極的に前に出ていきます。
けれどもSBが両サイド共に高い位置まで上がることはほとんどありません。
逆サイドのSBは守備を意識したポジションを取ります。
攻撃に加わらない代わりに、守備に切り替わった時には大事な役割を受け持っています。
攻撃から守備に回った時の動きを順を追って見て行きましょう。
サンガのMFがサイドにより、それに対応して相手の選手もサイドに寄る。
敵味方ともに片方のサイドに集まるこの不思議な形も見慣れた物です(笑)
ボールを失った瞬間、周辺の選手は素早く切り替えてボールを奪い取りに行きます。
ここで高い位置でボールを奪えれば、ディフェンスとしては最上の結果です。
そこで攻撃に移ろうとする相手の選択肢は
・FWにボールをあずける。
・空いているサイドに展開する。
この2つになります。
まず縦にボールを出してきた場合。
FWにボールを預けようとした場合、MF、DFがカットを狙います。
ボールにきちんと寄せることが出来ていたならは、
ボールの出し所を出しどころを制限させて狙いをつける事は容易です。
またJ2と言うこともあって、無理やりボールをキープしてしまうような強力なFWも居ません。
バキ、秋本、染谷が簡単にやられることも少ないです。
次にサイドを変えられた場合。
サイドチェンジはサンガの戦術にとって一番の泣き所です。
逆サイドにはほとんどサンガの選手は居ないため、
空いたスペースに勢いを持って前進され、ゴール前に持ち込まれる可能性まで考えられます。
そのため逆サイドのSBはこのボールを常に狙っています。
サイドチェンジのボールをSBの選手が猛烈にダッシュしてカットしている場面を
何度も見たことがあると思います。
カットする所まで行かなくても、
ボールを受ける相手に対してぴったりとマークに付く事が出来れば守備としては成功です。
相手の前進を止めるというのが一番の目的だからです。
長短に限らず相手の横パスが出るタイミングと同時にSBは守備のために前に飛び出します。
相手の攻撃を開始するポイントを抑えて時間を稼ぐ事ができれば、
他のDF,MFが自陣に戻る時間を作る事ができます。
ボールを奪われ守備に回った時に、相手のカウンター攻撃の勢いを止めるために
最初のディフェンスを行うという役割がSBにはあります。
そのために
・守備への切り替えを常に意識すること。
・横パスをカットできるポジションを取ること。
・スペースを空けることに躊躇する事無く、ボールに寄せることが出来ること。
これらをSBには要求されます。
第3回はSBの攻守の役割のまとめ。です。