選手の出入りも一段落して、背番号の発表、全体練習の開始、そして鹿児島キャンプと、
いよいよ新しいシーズンが始まるという感じがしますね。
そういえば新しいユニフォームが発表になりました。
特にサイドのラインがあまり他にはない形で面白いデザインだと思います。
2015シーズンは選手もスタッフも入れ替わり気分一新となる印象です。
選手編成から今シーズンの展望を見て行きたいと思います。
○加入
ダニエル・ロビーニョ (ザスパクサツ群馬)
ファン・ジンソン (AFCテュビズ)
キム・ナミル (全北現代)
清水 圭介 (大分トリニータ)
山口 智 (ジェフユナイテッド千葉)
菅沼 駿哉 (ジュビロ磐田)
佐々木 勇人 (ベガルタ仙台)
原川 力 (愛媛FC)
宮吉 拓実 (カターレ富山)
和田 篤紀 (関西大学)
内田 恭兵 (関西大学)
奥川 雅也 (京都サンガU-18)
永島 悠史 (京都サンガU-18)
大西 勇輝 (京都サンガU-18)
○退団
オ・スンフン (契約満了)
ジャイロ (契約満了)
三平 和司 (大分トリニータ)
工藤 浩平 (サンフレッチェ広島)
横谷 繁 (大宮アルディージャ)
酒井 隆介 (松本山雅)
内野 貴志 (長野パルセイロ)
ドウグラス (サンフレッチェ広島)
田中 英雄 (ヴィッセル神戸)
比嘉 祐介 (横浜Fマリノス)
高橋 祐治 (カマタマーレ讃岐)
田村 亮介 (サガン鳥栖)
國領 一平 (MIOびわこ草津)
齋藤 隆成 (FC大阪)
加入、退団選手が共に10人以上であります。
ここ数年の主力選手であった工藤、横谷、スンフン、酒井あたりが抜けた事で
チームが変わった印象がより一層強くなっていますね。
その穴埋めとして、ベテランと呼ばれる実績のある選手達が多く加入しました。
この入れ替わりがクラブとして狙ってやったのか、そうせざるを得なかったのか気になる所です・・・
続いてポジション毎に選手を見ていきます。
和田監督が使うシステムはおそらく4−4−2なのでそれに合わせます。
それぞれの選手のポジションは主観で決めています。カッコ付きの選手は出来なくはない選手です。
まだどこで使われるかわからない選手もいるので多少はご愛嬌。
○GK 杉本、清水、山田
昨季と同じく3人体制。
背番号1となった杉本がレギュラーか。
昨シーズン終盤に出場しましたが、飛び出しやポジション取りで危なかっしい所を見せていたので
スタメンで使うには我慢が必要かなと思います。要は何試合かはミスで勝ち点を落とすだろうと。
継続して試合に出て経験を積むことで、オリンピック代表を狙って欲しいです。
そういえば代表で抜けることが有るんですかね?
新加入の清水にもスタメンのチャンスも十分ありそう。
山田はJ-22へ派遣でしょうか。
○CB 山口、バヤリッツァ、菅沼、(田森、ナミル、福村、磐瀬)
昨季の不安ポジションその1だったのですがう〜んという感じ。
チームの中心になりつつあった酒井が移籍。これは想定外だったんじゃないかな。
同じスピード型の菅沼を獲得出来たのはラッキーだったかも。
という訳でCBが足りない状態は継続されております。
田森か磐瀬のどちらかがCBをやることになるのかな。そうなると守備ボランチが足りない…うぐぐ。
山口、バキのペアが第一候補。
100%の状態ならばJ2では壁と呼べるでしょうけれども、
その100%が継続して出せるのかという問題の答えはノーな訳で。
そうなると菅沼にも活躍が期待されますね。
DFラインを高く維持するため、スピードのある菅沼がスタメンを取ることも十分考えられます。
他の選手に激を飛ばせるリーダーとして、山口の加入は大きいと個人的には思っております。
チームに漂う緩さを払って欲しい。
○右SB 石櫃、下畠、内田、大西、(駒井、磐瀬)
石櫃のクロスが大きな得点源でした。スタメン争いでは今年も一歩リード。
それに続くのが下畠と内田。大西はまずベンチ入りを目指すことになるかな。
右サイドには単騎でのドリブル突破を得意とする選手が居るので、
SBには守備を重視した起用も考えられますね。
○左SB 福村、テソン、(内田、駒井、磐瀬、大西)
左は比嘉さんがマリノスに戻ったので、数年前から続く二人の争い。
守備のバランスを考えると福村なのですが、昨季は左からの攻めが低調だっただけに、
テソンのスピードとクロスボールも捨てがたい。
石櫃とテソンで左右からクロス上げまくるのも面白いかも知れませんね。
得点を取るための最後の手段になるんでしょうけど(笑)
○守備ボランチ ナミル、田森、磐瀬、(福村)
ジャイロの途中離脱でこのポジションは田森だけになってしまい、
誰もがやばいと思った昨季の不安ポジションその2。
実績抜群のナミルには軸となってほしい所なのですが、
昨季の出場は20試合で年間通して出場というのはちょっと厳しそう。
今年も田森に頼ることが多くなるんでしょうか。
そういえばさっきCBで田森を使うかもと書いてましたね。やりくり大変そう・・・
安定したパスをだせて体を張る守備も出きる磐瀬には期待してます。
スタメンを狙える所まで伸びて欲しいな。
○攻撃ボランチ 原川、和田、永島、(中山、駒井)
今シーズンの一番のポイントはここです!!!
昨季はパスの起点として舵取りが出来る選手が少なく、
工藤が居ないとまともにボールを回せないという厳しい状態でした。
攻撃陣を生かすも殺すもここ次第。
新しい選手に掛かるプレッシャーも重いですが、それだけに期待も大きいポジションです。
レンタル帰りで10番を背負う期待の原川が一番手と思いきや、
大卒ルーキーの和田もボール扱いに長けた選手という評判です。
年代別代表に入っていたユース上がりの永島も技術を持った選手。
3人共にでボールを持って力を発揮するタイプ。
活躍するためには受け手として動くことも大事。
スタメンを取る決め手は積極的に局面に絡んでいくことでしょうか。
若手ばかりのポジションで戦力として未知数な所はありますが、
逆にこれだけのチャンスは有るものではありません。
野心を持って頑張って欲しいです。
もし昨季の様に駒井がボランチをやるような事があれば…
個人としてもチームとしても非常に痛い…
○二列目 伊藤、佐々木、山瀬、駒井、中山、ジンソン、奥川、(石田、ロビーニョ)
中山がリハビリ中でジンソンが怪我明け。
出遅れている選手が居ることを踏まえても選手が揃っているポジションです。
右サイドの伊藤と佐々木。左の駒井と山瀬。それぞれスピードのあるドリブラー。
今季は縦に早いカウンター志向ということで、彼らを特長を生かすには合っている戦術なのでは無いでしょうか。
ジンソンがどのポジションなのかちょっと解らないのですが、
パサータイプの選手ということで、攻めが単調にならないように変化をつける役目かな。
サイドバックに攻撃力のある選手がいるので、上がりを促せる中山を使うのも面白い。
そして、オプションとして2トップを縦並びに置けば、ロビーニョと石田が入るでしょう。
こうしてみるとバリエーションを付けることが可能な陣容となっていますね。
個人的には奥川に大変期待をしております。
かつて久保が17歳で出場というインパクトを残したのですが、
奥川はそれに近い衝撃を与えるのでは無いかと。
2〜3年は京都でプレイして欲しいなぁ(笑)
○FW 大黒、ロビーニョ、宮吉、有田、石田、三根、(奥川)
ワントップの割に少々溢れていたFW陣を今季は整頓した形になりました。
大黒が得点王を取るもチーム全体の得点数は減少という結果に。
相棒になれる選手が不在だったことから獲得したのがロビーニョですね。
大黒とロビーニョはお互いプレーエリアも異なり(多分)
連携を高めればかなり強力な2トップになるでしょう(多分)
高さで起点を作ることのできる有田は変化を付けられる貴重な存在です。
引いた守備からロングボールを当てて落として、カウンターにつなげる展開も考えられそう。
宮吉は使って欲しいですね。
レンタル先の富山での卓越したボールタッチを見ていると期待せざるを得ないんです。
まったく同タイプの大黒が高い壁になっていますが、
今年は!是非!スタメンを奪い取る活躍を!
このまま埋もれさせてしまうには惜しい。
以上、各ボジション毎に簡単にまとめてみました。
全体の印象としては、前線が飽和していた昨年の編成からは調整できたかな?という印象です。
主力選手の退団が相次ぐ中で、格好のつく状態まで何とか持っていけたのでは無いかと。
それにしても実力的に未知数で、選手の成長に期待をかけているポジションがあります。
なので瞬間的に強さを発揮する時期はあっても、
半年、一年を通して強さを維持するのは難しいのではないかと思います。(ちょと弱気ですが・・)
○目標と評価
最後に2015シーズンを一体どのように見ようかと言う事。
京都新聞で一年での昇格を目指すという記事が載っていました。
おいおい3年でJ1に定着ではなくて、三年で昇格の間違いじゃないのか?と目を疑ったのですが、
これはスポンサーに向けたメッセージとして言わざるを得ないんでしょうね。面倒な事です。
もちろん新しいシーズンを迎えるにあたって、昇格を目標とすることは当然なのですが、
今年のシーズン終了時に昇格できたか否かを評価基準にするのは危ないのではないかと。
昨年は残念なことに監督交代や指揮権の移動など、クラブ内部での混乱がこちらにも伝わり、
エル・ゴラッソの担当記者には「内部では上手くいって無いとは思っていが、ここまでとは・・・」と書かれてしまう始末。
情けなくなるばかりです。
監督も代わり、選手も代わり、強化部も代わった。このクラブは1から出直しな訳です。
新しく来た選手同士の意思疎通を図り、新しい戦術を浸透させ、若手を使い成長を促す、と
これだけのタスクをこなそうとすると、それだけで一年終わってしまいそうです。
あくまでも自分の意見ですが、今年は大きくジャンプするための助走区間という見方をすると思います。
期待の持てる興味深い若手選手は何人も居ますし、彼がどういったプレーを見せてくれるのか楽しみです。
「俺達(ベテラン)の背中を(若手が)越えてゆけ!」って感じですかね。