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2019年 J2リーグ 第33節 Vファーレン長崎 VS 京都サンガ ~This is also Football~

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戦術的な面から言うと内容の乏しい試合となったので簡単に。

前節と同じスタメンで挑んだ京都。序盤は町田戦と同じ様にロングボールで裏を狙う攻撃を見せるも効果的とはいい難かったです。。

長崎のDFラインがそれほど高くあげないために裏のスペースは少なく、また相対的に対人に強いDFがいたために競り合いに勝てませんでした。。そのため早々にロングボールを諦めて、守備ラインの間で受ける狙いに切り替えます。

長崎の守備は京都の3バックに対してはプレスを掛けず、アンカーに位置する庄司へのパスコースを徹底的に抑える方針。そうなると3バックの外側の選手がドリブルして起点とするのですが、そこでボールを奪われると呉屋の単騎カウンターを食らうために、思い切った前進が出来ないように感じました。

長崎はGKからでも短いパスをつないでいきたいという意思は見せていましたが、 あまり整理されている様には感じませんでした。カウンターがメインの戦術の様ですが、自分たちを生かすというよりも単純にゲームを組み立てる事ができない、というネガティブな理由の様に思います。

ただし長崎のゴールが生まれたのは、ようやく上手くいったビルドアップからでした。

京都の中盤の守備は甘く、ポジションを変えている長崎の選手を上手く捕まえられていませんでした。ボランチ金久保と庄司の守備面での弱さが出てしまった場面です。DFラインも人数は足りているものの、中盤へのヘルプをどうするのか迷った所を上手く突かれてしまいました。

一点リードした長崎は思い切った守備に切り替えます。ツートップまでもが自陣に引き、442の守備ブロックを作ります。京都は最後までこの守備を攻略することができませんでした。個人能力で上回る相手にゴール前のスペースを消す守り方をされてしまい、ほとんど有効な攻撃ができませんでした。

京都には飛び道具的な選手がいないので、一旦リードされて守備に回られると難しい。ここから点を取るためには、今よりもパススピードを速く、トラップを正確に、競り合いで負けない様に、全体がレベルアップする必要があるのですが、それはすぐには解決する問題ではありませんね。

京都は一美、藤本、中坂と攻撃的な選手を次々と投入するも大勢は変わらずそのままタイムアップとなりました。

内容、結果ともに京都にとっては痛い敗戦です。その中でも光明が見えたのは、ボールを失ってから素早くプレスを動きの鋭さが増している事でしょうか。この試合の様な相手の整った守備を崩すために、ショートカウンターというのは有効な手段になりうると思います。 

 

 それにしても呉屋は凄まじいストライカーですね。ドリブル突破もあり、オフザボールの動きも巧みで強力なキックもあります。一人でチャンスを作り一人で決めてしまう力を持っているので、J2では規格外の選手です。20点取っているのも納得でした。