今年もドラフトの季節になりました
昨年に引き続きJ2ドラフト会議に参加しました。備忘録といってはなんですが、記事を書いておきたいと思います。
J2ドラフト会議は好評だった昨年度からさらにパワーアップ。ツイキャスでのリアルタイム配信、感想戦も多くの人に見ていただき、イベントとして洗練されてきたなあと参加者の一人としても感心しているところです。
ドラフト会議の素材としてJ2をみると、長短併せ持った選手が多く、それ故に組み合わせの妙が生まれ、さらにアクの強い参加者達のこだわりも合わさって、出来上がるチームの面白みが出ているのかなあと思っています。
そして昨年に引き続き運営として頑張ってくれた、せこさん(@seko_gunners)、TDKさん(@yuugooner)、シライユウキさん(@gameyuuki)。
そして参加者の C3さん(@kfhy31)、とりさわさん(@torifoot8)、C&Dさん(@kondocharai)、YOSHIKIさん(@ts_gooners)、Ryu-Yさん(@fulaneku49)、Haru10さん(@oaowegasb10)、ジェイさん(@RMJ_muga)、TanaLifeさん(@TanaLife)、わい・けー・らぼさん(@YAmkei5)。
4時間にも渡る長時間のイベント、お疲れさまでした。
今年のJ2の雑感
おおまかな印象なのですが、チームとして洗練されている戦術を組み立てられているところが少なくなり、選手個人としての能力がフィーチャーされていた感じはあります。
その理由を考えてみると、反町、片野坂、ロティーナといった戦術家として定評があった監督がJ2を卒業した事。また、ホワイト、ペッキアといった海外勢がそろって途中交代になった事。J1から降格してきたクラグがいまいちぴりっとしていない事、などなど。チーム構築に苦労しているクラブは多かったですね。
順位が下の方のクラブでも、実際に試合を見てみると、こんないい選手がいるの!?と驚くこともありました。
今現在、圧倒的な質を揃えた柏レイソルを除いて、2位争いが混沌として突き抜けるチームが無いのも、個と組織の両方を揃えられているクラブが無いことの証明かもしれません。
チームコンセプト
去年は割とオーソドックスな442のチームを作ったんですね。
去年と同じことをやっても面白くないだろうな~ということで、3バックに決めました。
そして、きっと皆ボールを持てるチームだろうな~と予想の元で、逆に個の強さを押し出すメンバーを揃える事をコンセプトとしました。
「我々の方が内容は良かったが、ゴールと結果だけが足りなかった。」
「私にとってこのスコアは論理的では無いし、正しくもない」
「アンチフットボール」
などと、相手監督に負け惜しみコメントされるようなチームを目指します。
指名選手達
指名順に選手の紹介です。
・1巡目 呉屋 大翔 (Vファーレン長崎)
まず指名すべきは圧倒的な得点力を誇るFWです。
ゴール集を見ていただければわかるのですが、とにかくゴールパターンが多彩です。右足、左足、頭のどれでも得点が取れますし、マークの外し方の上手さや、ペナルティエリア内での反応の良さなど、J2ではNo1のストライカーでは無いかと思っています。
個人的な思い入れとしては、一度ガンバU23の試合を見たことがありまして、その時から何でも出来る良いFWだと、記憶に残った選手だったんですね。ここに来て一気に才能を開花させて、嬉しい限りです。
ガンバからのレンタル中なのですが、パトリック、宇佐美と揃えているガンバ本体としては、呉屋の扱いをどうするのかな~と(一美にも言えますが)。出番が無いとなると、他のクラブは放っておかないでしょうね。
・2巡目 オルンガ (柏レイソル)
1巡目でなぜか誰も選択せず。それなら行くしか!ということで、オルンガです。
🎦ミカのハットトリックーー⚽️⚽️⚽️
— レイくん@柏レイソル (@Reykun_kashiwaR) August 11, 2019
まとめましたーー👍🇰🇪🕺 #オルンガ @OgadaOlunga #ハクナマタータ
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完全にDFの身体の方が前に入っているのに、背中から足を伸ばしてボールをキープしてしまうオルンガ。DFはこんなんどうしたらええねん… pic.twitter.com/NpyhE3WHhB
— 羊 (@GP_02A) August 18, 2019
まーなんというか、J1でもフィジカル上位の選手がJ2に来たらこうなるよねっていう・・・。J2で対抗できるCBはバイスくらいじゃないですかね。とにかく放り込めばそこが攻撃の起点という、わかりやすい個の能力を発揮する選手で、オルンガが代表に取られてしまうと柏の成績がはっかり悪くなるんですが、こういう選手がいなくなるとリズムもそりゃ崩れますよ。
他の候補として、ファンマ、クレーペ、小川航基などなど。
オルンガ、呉屋で狙い通りのJ2最凶2トップの完成です。
・3巡目 カルバハル(FC琉球)
チームの失点を減らすためには優秀なGKは欠かせません。
第一候補がセランテスであったのですが、抽選が外れてしまったので2番目のカルバハルです。紹介動画でもわかるように、週間ベストセーブの常連で、ゴール前超反応系のゴールキーパーです。
Jリーグというか日本サッカー界そのものの話になるんですが、GKというポジションに限ると、圧倒的に外国籍選手が優位なんですよね。それはJ2でもそうで、どのGKもすげー止めるという感想ですw足技でなくて、シュートを止めるというGK本来の役割ですね。それがもうはっきり違いが出てる。ここらへん、なんとなく長いこと引きずって行きそうな予感。
・ 4巡目 上田 康太 (ファジアーノ岡山)
次に指名したのはゲームをコントロールする中心になる選手です。
今年も変わらずFKの名手として活躍しております。岡山のチームとしての好調にも引っ張られて、自身のパフォーマンスにも効果が出ていそうです。アンカーの位置からツートップへのロングパスを通してくれることを期待しての指名です。
ここらへんで、532型にするか、3142型にするか迷っていまして、そうなると3人センターの人選が結構かわります。ウエーバー制指名の順番が回ってくるまでの間に悩み続け、3バックとしてアッレグリのユベントスが思いつきまして、それならピルロ役は必要だなって。それで一番ピルロっぽいであろう、上田康太の指名になりました。ドラフトの最中での方針変更はあるあるです(笑)
・5巡目 本多 勇喜 (京都サンガFC)
3バックなのにまだCBを取ってない!ということで指名です。
https://www.sanga-fc.jp/game/2019040706/comment.php
本多勇喜は身長が173cmとDFとしては高さがないのですが、あほみたいな跳躍力で競り勝ってしまうというフィジカルお化けであります。(競り合ってるヘニキは 182cm)
これまでは、ぱっと見の印象と左利きということで左SBで使われる事が多かったのですが、4バックのCBとして攻撃面での才能を一気に開花させることになります。
この本多のパス人間辞めてるよなw pic.twitter.com/LdpnBKw5XF
— George君 (@kyt_George) July 21, 2019
見てほしい60分の本多のレーザーパス pic.twitter.com/zKciS397qG
— とんかつ (@komai_sige) September 14, 2019
ロングパスや運ぶドリブルを駆使し、左利きであることもプラスに働いて、ビルドアップの起点として京都サンガ前半の躍進を支えることになります。 今年一番化けた選手でしょうね。
わりと好不調の激しい選手だったのですが、継続して試合に出ることで守備にも安定感が出てきました。ここまでのキャリアの中で最も良いパフォーマンスを見せているのでは無いでしょうか。
・6巡目 奥井 諒 (大宮アルディージャ)
基本は守備に強いSBですね。大宮と対戦したときに、当時絶好調だった小屋松を完全に抑え込んだのは大変インパクトがありました。 攻撃面ではもうちょっとクロスがうまかったらなと思いますが、運動量もありますし、十分良いサイドの選手ではないのかなと。
昨年のJ2ドラフトでは、1対1に強いサイドアタッカーが全然いないと話題に上がりましたが今年も同じ傾向はありまして、それで3バックを選択してたりもします。
このポジションで候補にあげていたのは、亀川諒史、中山克広、北爪健吾、湯澤聖人などなど。 とにかくフィジカル重視です。
・7巡目 カイオ・セザール(Vファーレン長崎)
ここらで上田康太(ピルロ)を守る役割の選手を取る必要があります。
長崎サポの皆さん、
— ふるや(仮名)@⭐︎喘息からの脱出⭐︎ (@furu_yan) June 19, 2019
カイオセザールはこんな感じの選手です。 pic.twitter.com/q8oft5dmUR
川崎からの長崎へのレンタルとなるカイオセザールです。
もうとにかく素材系の選手ですね。ボールを奪い取る、広範囲を守るという事に関してはかなり期待できます。一方でそこから先のプレーがまだまだ。アンカーのポジションに置くのはちょっとしんどいかな。これからの伸びしろに期待する選手です。
・8巡目 鎌田 次郎 (柏レイソル)
ここらへんからは残っている選手も少なく、どうすればいいか四苦八苦していたところです・・・
3バックの中央として取りました。鎌田に関しては・・ほんとに申し訳ないんですが、バイスを取られ、菊池流帆も取られ、え?熊本雄太までいないの!?、とCBどうしよう・・・と困っていたところ、柏サポのフォロワーさんから鎌田が累積で出れなくなると困ると話していたのを思い出しまして・・・完全に置きに行った指名となっています。なんか・・ごめん。
・9巡目 小椋 祥平 (ヴァンフォーレ甲府)
上田康太を守る二人目!ということでの指名です。
かつての水戸はJ2の中でもほんとに弱小クラブでして、その中でも「水戸のマムシ」と呼ばれる活躍を小椋を見せていました。その活躍が認められ横浜マリノスへの個人昇格。主力として活躍することになります。J2からステップアップした選手の走りみたいな存在で、記憶に深く刻まれた選手でもあります。
甲府で再びJ2に戻って来たわけですが、見える景色がどんな風に変わったのか、一度聞いてみたいですね。
・10巡目 輪湖 直樹 (アビスパ福岡)
そういや福岡の選手とってなかったーということでの指名です。
最高の開幕戦になりました! pic.twitter.com/nelVaugxUu
— 輪湖 直樹 (@naokiwako) February 25, 2018
貴重な左SBとして、どのクラブにいっても安定して試合に出続けている選手ですね。 今季の福岡は、個人の事情で急に監督が変わってしまい、後任の監督の選択肢も無いということで、チーム作りに非常に苦労していたのが伝わってきました・・。個々で目につく選手がちらほら居たりするのが、なおさらもったいなさが強調されて・・・。そういう選手にもフォーカスをあててあげたいという思いを含めての指名となりました。
・11巡目 上夷 克典 (京都サンガFC)
最後は京都サンガからの指名です。J2有数の難読名字です。うええびすです。
これはもう完全なサポ目線での選出ですね。大卒ルーキーとして開幕スタメンに抜擢されました。ポジションを間違えてるんじゃないかと思うくらいに足元が達者で現代的なCBですね。チームのスタイルにも合致するタイプで活躍してくれるだろうと思っていたのですが、5月に大怪我を負ってしまい、シーズンを棒に振ることになってしまいました。辛い。
来年以降、チームの主力となってくれることを期待しての指名です。
どんなサッカーしようか
並びを再掲しますと、かなりのフィジカル重視であります。
もう2トップにクロスやらロングボール放り込んどけばなんとかなるやろ、個の力があれば試合に勝てるんやがっはっは。
という狙い通りのチームが出来たので非常に満足しています(笑)
長文になりましたが、これでJ2ドラフト会議の振り返りはおしまいです!ありがとう!!