Take it easy

サッカーブログです。

サッカーAIを作ってマンチェスターに行こう!

 

マンチェスターに行きたいかー!

現在google1とマンチェスター・シティが協力して、データサイエンスのプラットフォームサイトであるkaggle上で、データ分析コンペティションを開いています。

www.kaggle.com

 

テーマはサッカーAIの作成です。googleが制作したサッカーAIシミュレーターのgoogle research footballを使い、いかに強いサッカーAIを作れるか?というシンプルな内容になっています。
世界中の参加者が作成したサッカーAI同士が対戦し、勝敗によってレーティングが付けられ、その順位を競います。上位3位までに入ると賞金が出ます。
賞金総額が6000ドルとkaggleの大会にしては少ないのですが(他では10万$とかあります)、そのぶん副賞が豪華でして、

Google Research Football with Manchester City F.C. | Kaggle

・成績上位者はマンチェスター・シティ(以下、MCFC)のデータ分析班とのワークショップに参加できます。
・MCFCのデータサイエンティストまたは技術部門が同行して、アカデミーの舞台裏を見学するツアーに参加できます。
・欧州外から参加する場合、マンチェスターまでの飛行機代を800ポンドまで出します。
・滞在中のホテル代はMCFCが出します
・ラウンジでの観戦チケットをプレゼントします。
と、MCFCが開催しているだけあって、面白いものになっています。

 

MCFCがこの様なコンペを開いた経緯として、クラブが大きくなると試合の勝敗の価値が大きくなりすぎて、思い切った策を取りづらい。そこで、実際に行う試合の代わりにシミュレーションを行い、新しい戦術を生み出すことが出来ないだろうかという試みの様です。そして優秀な人が現れればそのまま引き抜いてしまおうと、副賞はそういう意味なのだと思われます(笑)

 

google research footballとは

googleは機械学習、強化学習の研究対象としてゲームをプレーさせるAIを開発しようとしています。これまではブロック崩しなどのシンプルなゲームだったのですが、複雑な題材としてサッカーが選ばれています。それがgoogle researc footballです。
研究目的のため、ソースコードは公開されており、環境さえ整えれば自宅のPCでも動作させることが出来ます。


ところがまあ、環境を整えるというのが大変でありまして、以下のサイトを参考に試してました。

wisteriahill.sakura.ne.jp

 

WindowsPCがあったとして、次の様な作業手順をたどることになります。

・仮想環境ソフト(VMWare,VirtualBox)のインストール。

・仮想環境にLinux系OS(Ubuntu、CentOSなど)のインストール。

・Linux環境用のTensorFlowインストール

・Dockerのインストール

・Gitでgoogle research football のクローン。

といったあたりです。

ここで出てきた単語をイメージできない感じだとトラブル続出になるでしょうし、kaggleの環境を使った方が良いかなと思います。

ただ、本気でgoogle research footballに挑みたいんや!という方はチャレンジしてみても良いと思います。(究極はGPU付きのLinuxマシンを用意すること)

 

Kaggleのnotebookを参考にAIを作ってみる

さあサッカーAIを作るぞ!となっても最初は何していいのかわかりません。そんな時にはサンプルを探します。Kaggleでは主催者側が最低限の動かし方を教えるために、サンプルコードを公開する事が多いです。

www.kaggle.com

↑最初はこれを参考に作りました。

Kaggleではこの様にコードを公開してくれたり、開発手法についての議論があったりと、それだけでデータ分析の勉強になったりします。

 

サッカーの話をする体でこのブログをやっていますが、あまりこの手のデータサイエンス系の話題は出てこず(GoogleFootballを触ってる人がそもそも少ない)、興味を持ってくれる人が増えてくれたらなと。実際にAIを作る過程を紹介できれば良いなと思ってます。